先日、家族との夕食中にこんな会話がありました。
「この鮭(シャケ)美味しいね」
「ん?シャケ?サケじゃない?」
「どっちでもいいんじゃない?」
「サケとシャケ、別物なの?同じ?」
「サーモンとも違うのかなぁ?」
普段あまり意識せずに使っている魚の名前「サケ」と「シャケ」。
でも改めて違いを聞かれると正直分かりませんよね。
というわけで「サケ」「シャケ」「サーモン」について調べてみました。
今回は 「サケ」と「シャケ」の呼び方についてご報告いたします。
結論 「サケ」も「シャケ」も同じ「鮭」
広辞苑によると「鮭」の読みは「サケ」となっており、『シャケはサケの転じたもの』となっています。
つまり基本的な呼び方は「サケ」ですが、「シャケ」も同じ「鮭」を指す呼び方という事です。
またJタウンネット研究所が「鮭」の読み方について全国でアンケート調査をしたところ、
『シャケ派』が53.5%
『サケ派』が46.5%
という結果に。
僅差ではありますが、「シャケ」と呼ぶ人の方が、基本的な呼び方である「サケ」よりも多いようです。
なぜ二通りの呼び方があるのか
これには諸説あるようです。
1.アイヌ語が変化した説(最も有力な説)
北海道に住んでいたアイヌ民族のアイヌ語「サクイベ」「シャケンベ」が変化したもの。
江戸時代にアイヌ民族と交流のあった江戸の人が、江戸に「シャケ」を広めたという説です。
(実は「サクイベ」「シャケンベ」は鱒を意味する。
鮭はアイヌ語で「チュキペ」)
2.なまりや方言説
「さ・し・す・せ・そ」をうまく言えない人が、なまって「シャケ」といったという説です。
3.調理前と加工後で呼び方が違う説
生きている状態を「サケ」と呼び、
捕獲されて加工されたものを「シャケ」と呼ぶというものです。
例えば、水族館にいるのは「サケ」。
スーパーに並んでいる塩鮭や鮭フレークは「シャケ」。
という事です。
牛のことを生きている間は「ウシ」と呼び、
加工されてお肉になると「ギュウ」
と呼ぶことと同じですね。
4.その他
産卵の時に腹が避けやすいことから「裂け」が転じて「シャケ」になった説。
身が赤く、酒に酔ったような色をしていることから「酒気(サカケ)」が転じて「シャケ」になった説。
まとめ
鮭に対して「サケ」「シャケ」どちらで呼んでも正解です。
またこの記事で紹介したいくつかの説のうち、どの説が事実なのかは明確にされていないようです。
あなた好きな呼び名で呼んで、あとは美味しく頂きましょう。
次回は「鮭」と「サーモン」の違いについても紹介したいと思います。
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